函館「食」ニュース
函館産真イワシで作る「アンチョビプロジェクト」進行中

近年函館で漁獲が増えている真イワシでアンチョビを作る「ハコダテ アンチョビプロジェクト」が進行しています。
函館では以前ほとんど獲れていなかった真イワシが、ここ数年で多く水揚げされるようになりました。しかし、食べ慣れていないことや骨の多さ、傷みやすくて加工しにくいことなどから、函館市内での消費は伸びず、ただ同然でも買い手が付かないことがあるといいます。
そんな函館産真イワシの有効活用を通して地域経済の活性化を図る目的で、2021年冬にこのプロジェクトがスタートしました。複合施設「シエスタハコダテ」統括責任者の岡本啓吾さんを中心に、レストラン、老舗塩辛店、若手漁師など市民有志が集まり、研究や情報共有を行いながら函館産真イワシを原料にした「ハコダテアンチョビ」作りに取り組んでいます。
2022年4月24日(日)には、プロジェクトの存在や「ハコダテアンチョビ」の可能性をPRするため、シエスタハコダテで「お披露目販売会」を開催。北斗市のレストラン「ポッケディッシュ」オーナーシェフの斉藤亘胤(のぶつぐ)さんが12月に仕込み、約3カ月半熟成させたアンチョビを瓶詰めにし、50本限定で販売します。
6月には、塩辛店「小田島水産食品」(弁天町)をはじめ、道南の複数の水産加工会社が旬の真イワシを使ってアンチョビの仕込みを行います。完成が見込まれる10月以降、第2弾の販売会を開く予定です。