函館「食」ニュース
「郷宝」の酒粕・米ぬかを使った新商品続々と

道南地方に約35年ぶりに誕生した新たな酒蔵「箱館醸蔵」。日本酒造りの工程で出る福産物の米ぬかと酒粕を地元企業に無償で提供しており、飲食店や製菓事業者などを中心にさまざまな事業者がこれを使った新商品の開発に取り組んでいます。
函館国際ホテルは、箱館醸蔵の日本酒「郷宝」の酒粕と米ぬかを使った唐揚げを考案。北海道産若鶏のもも肉を秘伝のたれと酒粕に一晩漬け込み、米の中心部に近い「上白ぬか」を使った衣で揚げました。レストラン「アゼリア」で提供しています。
五島軒は、郷宝の酒粕をふんだんに使ったレアチーズケーキを開発。しっとりしたテリーヌ生地となめらかなレアチーズの2層のケーキで、レアチーズの中には郷宝に漬け込んだレーズンが隠れています。6月末までは予約制で直径12cmのホール販売のみとし、7月以降は各所にある五島軒の売店でも販売する予定です。
函館海鮮居酒屋魚まさは郷宝の酒粕を使った魚の西京漬けを提供しているほか、酒粕と函館牛乳を使ったカタラーナの開発に取り組んでいます。酒粕を使わないカタラーナはこれまでも提供していますが、酒粕を入れることで日本酒の華やかな香りが広がる大人のスイーツに。夏までに正式にメニューに加える予定としています。
箱館醸蔵「郷宝」についてはこちらもご覧ください。
道南の新たな酒蔵「箱館醸蔵」の日本酒「郷宝」一般販売開始