函館で活躍する
料理人と函館料理
地元の食材を生かした渾身の一皿をご紹介します。
小坂 俊彦こさか としひこ
イタリア料理
食べる人に感動を与える料理を
函館出身。市内のホテルで経験を積み、20代でイタリアへ。ローマのレストラン「PALLOTTA(パロッタ)」で修業し、30代で独立して「ラ・ステラ」を開業しました。現在もたびたびイタリアを訪ねて2~3週間滞在し、食材の生産者を訪ね歩いたり、地元の人が通う店を食べ歩いたりしてイタリア料理への研鑽を深めています。「また来たいと思ってもらえるような、感動を与える料理を作る」を信条とし、伝統的なイタリア料理の基礎を実直に守りながらも、単なるイタリアの再現ではなく日本人が食べやすい味にアレンジして提供するなど、顧客第一の姿勢を前面に打ち出しています。1997年より函館短大付設調理製菓専門学校の外部講師を務め、後進の指導に積極的に取り組んでいます。

カネロニグラタン
季節の食材を包む薄造りのパスタ

カネロニとは、大きな円筒形のパスタのこと。現地のカネロニは厚みがあってもっちりとした食感ですが、同店では日本人の好みに合わせて薄く作った自家製のカネロニを提供しています。この日は函館で採れた「大槻さん家のアスパラ」と近海産の旬のマスのミンチをカネロニで包み、イタリア原産のトマトで作ったサルサ・ディ・ポモドーロ(トマトソース)とチーズをかけてオーブンで焼き上げました。柔らかくてシャキシャキしたアスパラと、ほど良く脂がのった上品なマスの旨みにさわやかなソースが絡み、カネロニの滑らかな食感と相まってワインが進む一皿です。
提供時期:通年(具材は変動、要問合せ)
取材時期:2022年6月
もう一皿

イカ墨のスパゲティ
加熱して食べるのに適したイタリア原産のトマトに玉ねぎやニンニクを加えて作るサルサ・ディ・ポモドーロが味のベース。イカ墨を混ぜてバジルと鷹の爪で味を調え、茹で上げたスパゲティにたっぷりと絡めました。柔らかくボイルした近海産のイカを載せ、モノクロの対比でスパゲティとイカが互いに引き立つように演出。深みのあるイカ墨の旨みとトマトのさわやかな酸味が舌の上に広がります。
提供時期:通年
取材時期:2022年6月